「Real World HTTP」を読んだ

Real World HTTP ―歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術

Real World HTTP ―歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術

良著だった。 ここ一ヶ月くらいがっつり手を動かす時間が取れなかったので、隙間時間で読める本として選んで通勤時間とか使って読んだ。

この本はプロトコルの解説書ではないし、ITエンジニア向けのHowTo本でもなく、HTTPの変遷を軸とする歴史書、というのがしっくりくる。 HTTP/0.9からHTTP/2.0に至るまでを、クライアントの多様化やアプリケーションのリッチ化といった環境変化に対して、障壁を乗り越えながらそれを実現してきたWeb技術、そしてそれを支えるように進化してきたHTTPという形で構成されている。 そして、それぞれのトピックが著者の実地での知見で肉付けされていて、"Real World"感がある。

個々の技術については、その詳細は他に譲っていて、Webの発展の過程を伝えるのに必要十分な解説がなされていると思う。 それによって、自分の中の知識を体系立てて整理できる。 こういう位置付けの書籍は他にないか、アップデートされていないので、今後も加筆を続けてほしい。

「HTTPはインフラ」という表現が途中で何度か出てきて、最初は腑に落ちないが読み終えると意図することが伝わってくる。 おすすめ。